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"Vollmond" 満開の森の下の桜

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先日、pina bausch"Vollmond" を観にいきました。
上の画像はびわ湖ホールからの眺め。
琵琶湖。
曇りで、無音で、静謐で何だか黄泉ってました。
何故か、入水自殺をはかる一休さんと
映画 アンドレイ・ズビャギンツェフ『父、帰る』がずっと頭の中で跳梁跋扈。


ピナさんのダンスは、見るの初めて。
今まで、ピナさんのダンスに関する本をパラッと読んだり、評論家達の発言を聞いたり、
映像を見たり、去年ピナ本人の講演を何回か聞きに行ったりはしていたんやけど。
いままで何回かみるチャンスを逃してきてたので、積年の・・・と言う事で今回は、
前から7番目のイイ席で見ました(笑)。

最初は不条理喜劇?!って感じやったけど、脈絡のない断片達が最後一気に、
高速で収斂していって素晴らしいカタルシスでした。
それから、横尾忠則じゃないけれど、結局どこにも収斂しない、カタルシスには寄与しない
断片(ダンサーの身振りや発言)達、ノンセンスなシーンほど、
何故か脳裡に強烈に焼き付いている・・。
とにかく言葉では尽くせないけれど、本当に天才的としか言いようがない舞台でした。
混沌を混沌のまま整理してみました、みたいな滅茶苦茶スゴイ事をやっている。
で、ちゃんとエンターテイメントな部分もあるし。自己満足的な前衛舞踏の厭らしさなんて
微塵もなく。

舞台の上には巨大な岩がゴロッとあり、その下には大きな川が流れ、
ダンサー達は飛沫をおびながら「自由に」舞っていました。
ダンサーが、桶で川の水を掬い、巨岩に水を打って飛沫が飛び交うシーンがあったんやけど、
ただ、水を掬って岩に当てる、という行為がこんなにも感動するものなんだ、と
参ってしまいました。
素晴らしい舞台装置、それを何重にも大きな視点 というか器でコントロールしている
ピナさん、観に行けて本当に良かったです。圧巻でした。

 * * *

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もう1週間前の事やけど、家族や作家仲間を集めてお花見をしました。
ギャラリーの方の計らいでハンブルクからいらっしゃった作家さんも参加してくれて。

ボクは京都に越してきてまだ2年やけど、
色んなタイプの作家さんや、様々な形で作家を支えている人達の
姿を間近にみる事ができて、凄くラッキーやな と思いました。

これから、
京都で、夏と秋に2カ所 グループ展、
オープンスタジオ、
韓国とハンブルクでの展示・・。
です。

無事に乗り切らなくては・・。
by taishi_tomi | 2008-04-12 23:05 | 日々 day by day


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